「もしもの時」に必要になるアフターピル。いざという時に、どの種類を選べばいいのか、費用はどれくらいかかるのか、不安になりますよね。
この記事では、アフターピル(緊急避妊薬)の主な2つの種類「エラ」と「ノルレボ」について、それぞれの特徴や費用、選び方のポイントを分かりやすく解説します。
アフターピルの主な2種類
アフターピルには、主に「ノルレボ」と「エラ」という2つの種類があります。どちらも性行為後に服用することで、妊娠の可能性を低くする効果が期待できるお薬です。
ノルレボ(レボノルゲストレル)
- 有効成分:レボノルゲストレル(女性ホルモンの一種で、排卵を抑えたり受精卵の着床を妨げたりする効果が期待できます)
- 服用可能時間:性行為から72時間以内(3日以内)
- 早ければ早いほど、避妊効果が高まると言われています。
- 服用方法:1錠を1回服用
- 日本での承認:2011年に緊急避妊薬として承認されています。
エラ(ウリプリスタール酢酸エステル)
- 有効成分:ウリプリスタール酢酸エステル(排卵を遅らせる効果が期待できる成分です)
- 服用可能時間:性行為から120時間以内(5日以内)
- ノルレボよりも服用できる時間が長いのが特徴です。
- 服用方法:1錠を1回服用
- 日本での承認:2020年に緊急避妊薬として承認されています。
アフターピルの主要な比較表
| 項目 | ノルレボ | エラ |
|---|---|---|
| 有効時間 | 性行為から72時間以内 | 性行為から120時間以内 |
| 費用目安(薬代) | 6,000〜12,000円 | 8,000〜15,000円 |
| 入手しやすさ | 取り扱いクリニックが多い | 取り扱いクリニックが限定的 |
| 処方箋 | 必要 | 必要 |
| 低用量ピル服用中 | 影響なし | 相互作用に注意が必要 |
※費用はクリニックによって異なります。自由診療のため全額自己負担です(健康保険は適用されません)。
どちらのアフターピルを選ぶ?判断のポイント
どちらのアフターピルを選ぶかは、あなたの状況や服用歴によって変わってきます。必ず医師または薬剤師と相談して決めることが大切です。
- 性行為から72時間以内ならどちらも選択肢に
- 性行為から72時間以内であれば、ノルレボとエラの両方が選択肢になります。医師と相談して、よりあなたに合った方を選びましょう。
- 性行為から72〜120時間ならエラが有力な選択肢に
- もし性行為から72時間を過ぎてしまっても、120時間以内であればエラを服用できる可能性があります。時間が経ってしまった場合は、エラを扱っているクリニックを探しましょう。
- 低用量ピルを飲んでいる人はエラに注意
- 普段から低用量ピルを服用している場合、エラは低用量ピルの効果に影響を与える可能性があります。必ず医師に伝えて、指示を仰ぎましょう。ノルレボであれば、低用量ピルとの相互作用はほとんどないとされています。
- エラが見つからない時はノルレボも
- エラは比較的新しいお薬のため、まだ取り扱っているクリニックが少ない地域もあります。もしエラが見つからない場合でも、ノルレボは多くのクリニックで処方されているので、諦めずに相談してください。
アフターピルの副作用について
どちらのアフターピルも、服用後にいくつかの副作用が出ることがあります。
- 吐き気・嘔吐
- 頭痛・めまい
- 乳房の張り
- 次の生理が予定より遅れる、早まるなどの月経不順
これらの症状は一時的なものがほとんどですが、もし副作用が強く出たり、心配な症状があったりする場合は、必ず医師に相談してください。
アフターピル服用後の確認事項
アフターピルを服用したら終わり、ではありません。いくつか大切な確認事項があります。
- 次の生理が予定より1週間以上遅れる場合は、必ず妊娠検査を行いましょう。 アフターピルを服用しても、100%避妊できるわけではありません。
- アフターピルはあくまで緊急時の避妊手段です。毎回の避妊方法として使うものではありません。常用すると体に負担がかかる可能性もありす。
- アフターピルには、性感染症を防ぐ効果はありません。 性感染症の予防にはコンドームの使用が大切です。
まとめ
アフターピルには「ノルレボ」と「エラ」の2種類があり、それぞれ服用できる時間や費用、低用量ピルとの相互作用などに違いがあります。
もしもの時は、一人で悩まず、できるだけ早く医療機関に相談することが何よりも大切です。あなたの状況に合ったアフターピルを、医師または薬剤師と相談して選びましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. アフターピルはどこで手に入りますか?
アフターピルは、婦人科や産婦人科などの医療機関で医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。一部の薬局でも、薬剤師による対面での指導のもと購入できる場合がありますが、まずは医療機関への受診を検討しましょう。
Q2. アフターピルを飲めば必ず避妊できますか?
アフターピルは避妊効果が期待できるお薬ですが、100%確実に避妊できるわけではありません。服用が早ければ早いほど効果は高まりますが、それでも妊娠の可能性はゼロにはなりません。服用後も、次の生理が予定通りに来るか注意深く確認し、遅れる場合は妊娠検査を行いましょう。
Q3. アフターピルは体に負担がかかりますか?
アフターピルは、一時的にホルモンバランスを変化させることで避妊効果を発揮します。そのため、吐き気や頭痛、生理不順などの副作用が出ることがあります。これらの症状は一時的なものがほとんどですが、体に負担がかかる可能性はあります。常用するものではなく、あくまで緊急時の手段として考えましょう。
Q4. アフターピルは保険適用されますか?
アフターピルは、原則として自由診療となり、健康保険は適用されません。そのため、診察料と薬代は全額自己負担となります。費用はクリニックによって異なりますが、薬代の目安は6,000円〜15,000円程度です。
Q5. アフターピルを飲んだ後、いつから次の避妊をすればいいですか?
アフターピル服用後は、すぐに次の避妊方法を考える必要があります。アフターピルは一時的な避妊効果しかなく、その後の性行に対しては効果がありません。医師と相談し、低用量ピルなどの継続的な避妊方法や、コンドームの使用を検討しましょう。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の選択は必ず医師にご相談ください。
