低用量ピルは「避妊薬」というイメージが強いですが、実は生理痛や子宮内膜症の治療薬としても使われており、条件を満たせば保険が適用されます。
保険が適用されると、毎月の薬代が大幅に下がります。自費では月3,000〜5,000円かかるところ、保険適用なら月1,000円前後になるケースも多いです。
保険が適用されるのはどんな状態のとき?
低用量ピルが保険の対象になるのは、次の2つの病気と診断されたときです。
月経困難症(生理痛が重い状態)
生理のたびに強い痛みがあり、日常生活や仕事に支障が出ている状態です。
子宮内膜症
本来は子宮の内側だけにあるはずの組織が、子宮の外にも広がってしまう病気です。強い生理痛・腰痛・性交時の痛みなどが特徴です。
大切なポイント: 避妊目的でのピル処方は保険の対象外です。
保険が適用されるピルの種類と費用目安
| 薬の名前 | 特徴 | 3割負担での月額目安 |
|---|---|---|
| ルナベル配合錠LD / ULD | 月経困難症・子宮内膜症に使用 | 約700〜1,200円 |
| ヤーズ配合錠 | 月経困難症・子宮内膜症に使用 | 約1,000〜1,500円 |
| ヤーズフレックス配合錠 | 生理の回数を減らせるタイプ | 約1,000〜1,500円 |
| ジェミーナ配合錠 | 月経困難症・子宮内膜症に使用 | 約900〜1,400円 |
| フリウェル配合錠LD / ULD | 月経困難症に使用 | 約600〜1,000円 |
※金額は薬局によって異なります。初診料・再診料・検査費用は別途かかります。
保険でピルを処方してもらう手順
ステップ1:婦人科を受診する
まず、婦人科(または産婦人科)を受診します。「生理痛がひどくて困っている」など、今の状態を正直に伝えましょう。
持っていくと便利なもの:
- 健康保険証
- 生理の周期や痛みをメモしたもの
- 以前の検査結果(あれば)
ステップ2:診察・検査を受ける
医師が問診をしたうえで、必要に応じて検査をします。
- 内診:子宮や卵巣の状態を確認
- 超音波検査(エコー):子宮や卵巣の形・大きさを画像で確認
- 血液検査:貧血や感染症がないかを確認
これらの結果をもとに、医師が「月経困難症」または「子宮内膜症」と診断すれば、保険適用のピルを処方してもらえます。
ステップ3:処方箋を受け取り、薬局で受け取る
診察後に処方箋が発行されるので、保険証と処方箋を持って薬局へ行きます。
実際にかかる費用の目安
| 費用の種類 | 3割負担の目安 |
|---|---|
| 初診料 | 約800〜1,000円 |
| 再診料 | 約200〜400円 |
| 超音波検査 | 約500〜1,000円 |
| 薬代(1ヶ月分) | 約600〜1,500円 |
初回は合計3,000〜5,000円程度。2回目以降は再診料と薬代のみで、月1,500〜3,000円程度が目安です。
自費処方との違い
| 比較項目 | 保険適用 | 自費 |
|---|---|---|
| 目的 | 月経困難症・子宮内膜症の治療 | 避妊など |
| 薬の種類 | LEP製剤(ルナベル・ヤーズ等) | OC(マーベロン・トリキュラー等) |
| 月額費用 | 約1,000〜3,000円(薬代+診察) | 約2,500〜5,000円 |
まとめ
- 婦人科を予約する:生理痛がひどい・子宮内膜症の疑いがあれば受診の対象
- 診察・検査を受ける:月経困難症・子宮内膜症と診断されれば保険適用
- 処方箋をもらって薬局へ:ルナベル・ヤーズ・ジェミーナ・フリウェルなどが処方される
- 継続的に通院する:ピルは毎月処方が必要
生理痛が重くて悩んでいるなら、まずは婦人科に相談することが第一歩です。
